ゴールデンウイークの韓国旅行帰りにビートルから見た『沖ノ島』です。夕方でしたので、なかなか幻想的な雰囲気に見えました。
私の追い求める『弥生時代のはじまり』のころにも、変わらずに絶海の中に孤高の島であった、神の島です。見ていると、それが実感として伝わる『畏怖の相』があります。
一度、沖ノ島には渡ったことがありますが、なんと沖ノ島には真水が湧いているのです。見渡す限り大海原の小島に真水が湧くとは、まさに命の水だと思いました。本当に神の島だと。
沖ノ島は、対馬の北端からも宗像からも山口の角島からも、ほぼ等距離にあります。玄界灘に浮かぶ孤島です。太古から祭祀が営まれた島として有名で、『海の正倉院』の別名ももっています。
釜山への往復で利用するビートルからは、良く姿を目にすることができますが、見るだけでワクワクしてしまいます。特に、動力の無い船で行き来していた古代の人にとって、かけがえのない目印であり、まさに依り代であったと思います。
対馬から壱岐、松浦半島への航路だけでなく、沖ノ島を介して宗像、山口西岸への航路も重要になってきます。思いを巡らせば、古代人の海渡りが目に浮かぶような気がします。