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弥生時代のはじまり(2)
謎の怪人うんち仮面さまから質問を頂きましたが、長過ぎてコメントに書けませんでした。以下、私なりの回答を書きますが、昨日の記事以上にマニアックです。
お気をつけ下さい(^_<) 謎の怪人うんち仮面さまからの質問に、順番にお答えしたいと思います。 ①わが国における稲作の開始は縄文時代後期に遡る このことは、縄文時代後期の遺跡から、籾が出土したり花粉分析やプラントオパールで稲が検出されたりしたことから取りざたされたものです。縄文時代後期の遺跡で稲の存在が確認されたとはいえ、水稲耕作を行なっていた痕跡は未だに確認できません。縄文時代後期の土器や石器の組成をみても、水稲耕作が行なわれたとは認めがたい状況です。 したがって、穀類の一種としての米、つまり陸稲を考えるむきもありますが、『稲という植物が水稲を基本としていること』『中国華南地方で栽培が始まった時も水稲耕作であったこと』を考えると、畑の雑草のひとつに稲があっただけというのが正解ではないかと考えています。 ②従来縄文時代晩期とされてきた時代の一部は弥生時代早期に位置づけるべきである。 この意見は、九州北部の研究者を中心に支持が広がっています。ただし、関西地方以東では弥生早期を認めると稲作の開始が弥生早期末になってしまいますので抵抗感が強いようです。同様の理由で南九州でも一般化していません。 個人的には、稲作の開始が縄文時代晩期ということで良いと思っています。 ③弥生時代の始期はC14測定によれば紀元前10世紀に遡る 国立歴史民俗博物館の藤尾慎一郎氏らの研究のことですね。C14年代では確かに刻目凸帯文土器の出現は紀元前10世紀となってしまいます。『いつからが弥生時代か』というお話は②のとおりとして、C14測定による年代決定の過程に問題が潜んでいます。 単純にC14の半減期を利用した年代測定では、空気中のC14濃度等による変動率が反映できないため、実年代に換算して較正年代を求めます。その基礎になるデータは主に北アメリカやヨーロッパの樹木で統計がとられています。それが本当に正しいのか、また正しいとして、それがそのまま日本に当てはまるかどうかということになります。さらに実際には、資料と共伴した土器形式も参考にして前後関係が逆転しないように補正されています。 私が仕事をしている自治体の資料も提供したのですが、藤尾氏が実見した土器を『夜臼Ⅰbまたは夜臼Ⅱa』と言っていましたが、測定の結果、想定したよりも新しい年代が弾き出されたようで、発表時にはなぜか『夜臼Ⅱb』と変更されていました。この件に関しては、ちょっと不信感を抱いています。なんだか後出しジャンケンみたいな感じです。 また、生成年代の推定が可能な砂丘の上下から出土した土器を材料にした、熊本大学の甲元眞之氏の論考は非常に的を得ていると思います。 随分と長くなりました。最後まで読んでいただいてありがとうございました。
by todo0902
| 2006-09-07 22:14
| 考古学
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