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> 弥生時代のはじまり(20)
今日は、凸帯文土器と無文土器の関係について書いてみたいと思います。これは、なかなか奥の深い問題なんですよね。

マニアックな内容ですから、興味のない方はスルーしていただいて結構です(笑)。もちろん読んでもらえると嬉しいですけどね。



凸帯文土器は、縄文時代晩期後半に成立する土器ですが、この土器の成立をもって弥生時代早期とする研究者もいて、問題は複雑です。ここでは、凸帯文土器は縄文時代晩期後半の土器として取り扱います。

凸帯文土器は、それ以前の御領式土器や黒川式土器の延長線上にある土器ですが、韓半島の無文土器の影響を受けて成立したことは異論のないところです。特に、稲作と関係の深い土器であるあることが注目されています。

さて、この無文土器との関係について注目してみたいと思います。無文土器は、韓半島で流行した、その名のとおり文様のない土器ですが、口縁部に粘土紐を貼りつけるものがあることも良く知られています。

また、凸帯文土器の壷形土器は、まさに韓半島の無文土器の壷が取り入れられたもので、それまでの縄文土器の機種構成には含まれないものです。このように、縄文土器に無文土器の要素が加わって凸帯文土器は成立したと考えられています。

さて、このように書くと、非常に簡単な構図に見えますが、問題はないのでしょうか。これならば、凸帯文土器は、最古の弥生土器に認定すべきです。

しかし、私は凸帯文土器を弥生土器とみなすのには反対の立場です。なぜなら基本的な土器の構造が異なっているからです。

韓半島の無文土器や板付式土器は、粘土の接合面が外傾接合になっていて、内面側を擦り上げて整形しています。こうすることで、あの丸みを帯びたプロポーションが成立します。

それに対して、縄文土器や凸帯文土器は粘土の接合面が内傾接合になっていて、外面側を擦り上げて整形をしています。したがって、比較的直線的なプロポーションとなります。

土器を整形する技法が全く違うので、この時点で大きな技術転換があったと考えています。おそらくは外傾接合をし、内面側を擦り上げて整形する技法をもった渡来人が多くやって来たのだと思います。

突帯文土器の成立の段階では、文化交流があったことは明らかではありますが、大規模な渡来人の移住はなかったと思います。大規模な渡来人の移住なくして、弥生文化の成立はあり得ないでしょう。

そうして考えてみると、無文土器の影響を受けながら成立した凸帯文土器が内傾接合を導入しなかった理由も見えてきます。彼らは、小規模な人的交流の中で無文土器の構造を知り、凸帯文土器を成立させましたが、土器の根本的な整形技法が変革されるには到らなかったのです。

土器の根本的な成形技法の革新、つまり内傾接合の導入は、大規模な渡来人の移住を待って行われ、その時に板付式土器が成立したのです。その時こそが、弥生時代の幕開けだったのです。
by todo0902 | 2010-05-23 19:03 | 考古学

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