以前に、
『弥生土器の誘惑』という記事も書きましたが、今日は、少々違った切り口でのお話です。
私が考古学を学ぼうと志したのは、高校生のころでした。大学に入り、何をテーマにしようかと随分と考えました。
大学の1回生と2回生の時に、中世の火葬墓を発掘調査する機会に恵まれたこともあり、中世をテーマにしようかと考えたこともあります。
考古学を志した時に『日本の成り立ちが知りたい』と思った私は、現在の日本文化のベースが完成したのは、弥生時代ではなかったかと漠然と思っていました。ならば、弥生時代のはじまりを知ることは、日本文化の基礎形成を知ることであろうと考えたのです。
しかし、学べば学ぶほど、弥生時代のはじまりは解らないことが多いです。稲作や弥生土器の成立の問題など、課題が山積しています。地域間の格差も大きな問題です。
弥生時代のはじまりには、どんなきっかけがあったのか?弥生文明を受け入れた集団は、どんな生活様式を持っていたのか?
興味が尽きることはありません。考古学って、本当に楽しい学問だとおもいますよ。