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> 考古学と民俗学
今日は、ちょっと考古学本筋とはズレたお話です。まあ、軽く読んでいただいて良し、深く考えて頂いて良し、ってところでしょうか?



民俗学は、考古学から見ると、いわゆる『関連学問』にあたります。もちろん、民俗学から見れば考古学が『関連学問』なんですけど。私は、考古学を主体に扱うので、民俗学が『関連学問』にあたります。

さて、民俗学はモノを扱う領域と、心を扱う領域があります。文化財の種類で分ければ『有形民俗文化財』を対象とする領域と、『無形民俗文化財』を対象とする領域の2つに大別することができます。

前者は、生活雑器や住居などの形態や利用方法を研究対象にしています。それに対して後者は、祭りや儀礼といった生活習慣を研究対象にしています。

モノを対象とするという点では、前者の方が考古学に近い立場であり、考古学と同じような方法論が利用できる学問だということができます。

それに対して、後者の場合は、考古学的な方法論で分析できることは少ないように思います。しかしながら、モノが語ってくれない部分についての理解を助けてくれる側面があります。また、生活習慣の起源を知る上で、考古学的資料が重要な位置を占めることもあります。

実は、私は『有形民俗文化財』を扱う領域は、正直に言って苦手意識を持っています。民俗学の中では、『無形民俗文化財』を扱う領域に心惹かれるものがあります。土器や遺構が語ってくれない部分を、祭りや儀礼が補ってくれるような気がしてならないのです。

椎葉(宮崎県)の夜神楽も2度見に行きました。神仏分離以前の古い形態が残っていて、非常に興味深かったです。しかも、土地の人は『トシマツリ』と呼んでいます。『神楽なんて呼び方は学者が来てから知った』なんて話も聞きました。信仰の表現ではなく、年祭りとして椎葉の夜神楽は受け継がれて来たんです。

そこには、弥生時代以降の農耕儀礼ではなく、それ以前から続く『ヤマ』の生活がありました。弥生時代以降、全てが農耕民族に衣替えした訳ではないのです。ヤマの民とサトの民とウミの民、これらが同時に併存して、弥生文化は成立していたんです。

そうして、こうした歴史の上に、私たちの国『日本』は成り立っています。一元的に文化を理解するのではなく、文化の多元性や多層性を理解しないと、その認識は誤った方向に進みます。

複雑に様々な要素が混じり合って、いまの日本文化は成立したのです。そこには排除の思想はありませんでした。融合こそが、日本文化の神髄とも言えます。共存共栄、先祖から受け継いだ特技を、失わないようにしたいですね。
by todo0902 | 2007-02-11 18:08 | 考古学

考古学・音楽・旅・自転車・温泉・韓国・Mac・写真などに関する話題を徒然なるままに綴る、気ままな日記帳です。
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