このシリーズの記事で、
耳垢に関する訂正記事を書きましたが、その延長で、人類学関係の本を読んでいるところです。
形質人類学は、ギリギリ私の守備範囲内だと思って来ましたが、良く良く考えると、ここ15年以上もまともに勉強していない。これで守備範囲内だとは、恥ずかしくて堪らないですね。しかし、弥生時代のはじまりを考える上では、形質人類学は避けて通れない分野です。
学生時代にかじった記憶をたどれば、旧モンゴロイドは南方系で、モンゴル高原やシベリヤに拡散して寒冷地適応したものが北方系の新モンゴロイドと考えられます。いくつかの文献を読んでみるに、この理解は現在でも正しいようです。
ただ、耳垢は寒冷地適応によって乾いたとは考えにくいのです。なぜなら寒冷地に適応するには乾燥を防ぐために湿った耳垢である必要があるからです。ひょっとすると、寒冷地での生活で乾いた状態に慣れて、乾いただけかも知れません。
この辺は、もう少し勉強が必要な気がしてきました。今年は、少し弥生人骨とも仲良くなるために、まず会う(見る)ことから始めようかと思います。